横領した元従業員に対し損害金として約900万円を請求し、全額回収した事例
依頼者属性 40代 男性 個人事業主
相手方属性 40代 女性 依頼者の従業員
事案の概要
依頼者は個人事業主であり、相手方を雇用していました。
相手方が計上していた売上に不自然な点があったため依頼者が調査したところ、依頼者が売上の一部を横領していることが判明しました。
弁護士の対応
依頼を受けた後、資料を踏まえて被害金額の調査を行いました。
横領行為は長期間かつ多数回行われており、相手方自身も個々の事実について記憶していなかったため、全ての横領行為について把握することはできなかったものの、可能な限り横領行為を特定して、損害額を計算しました。
調査の結果、約900万円の損害が生じていることが判明したため、同金額を相手方に請求し、全額を回収しました。
担当弁護士のコメント
本件のように横領が長期間かつ多数回に渡るケースでは、個々の全ての横領の事実を特定することが困難です。
そのような場合であっても、損害額を計算するためには、可能な範囲で個々の横領行為を特定することが必要となります。
(担当弁護士 江畑博之)
掲載日:2023年10月12日