日本全国で桜の開花も進んでいる今日この頃、新年度が始まるこの4月から、暮らしに関連する様々な制度が変化し、食品や飲料の値段改定も予定されています。
そこで、4月から、私たちの暮らしに影響を及ぼす変化について、簡単にまとめてみました。
国民年金保険料の定額の月額保険料額が100円増額になり、月額1万7000円になります(実際の保険料は「保険料水準×保険料改定率」で計算されるため、異なります)。
国民年金保険料は、平成17年4月から、平成29年4月まで、毎年280円ずつ月額保険料が引き上げられ、平成29年4月以降は月額1万6900円で固定されることになっていました。
しかし、この度、国民年金の第一号被保険者の産前産後機関の保険料の免除のための財源として、月額100円が増額になったとされています。
少子化対策のため必要とはいえ、今後も保険料が引き上げられるのではないかという不安の声が上がっています。
平成30年の消費者物価指数が公表され、それに伴い、平成31年度の年金額が、平成30年度と比べて0.1%プラスされます。
0.1%プラスとなることにより、平均的な受給者では、老齢基礎年金だと月額約70円程度、厚生年金だと月額200円程度の増額となるようです。
エコカー減税とは、自動車税、自動車重量税、自動車取得税が軽減される優遇措置のことを指しますが、自動車取得税・自動車税に関する減税は平成31年3月末で終了し、重量税についても平成31年4月末までで終了するなど、優遇措置が平成31年4月には廃止・変更となります。
エコカー減税に関しては、これまでの税制度に代わって別の減税制度が始まるため、一定の燃費基準を達成している車であれば、平成31年4月以降も減税を保てるようですが、基準が厳格になり、実質的には増税となるようです。
住宅資金としての資金が贈与される場合の非課税額が、これまでは最大1200万円でしたが、平成31年4月以降に住宅の売買契約をし、消費税10%を負担する人の場合には、最大3000万円までが非課税となります。
もっとも、非課税枠が3000万円となるのは平成31年4月からその翌年である平成32年3月31日までの1年間のみであり、その後は縮小していきます。
したがって、贈与税の非課税枠をフルに活用するには、平成31年4月以降、1年間の間に契約するのが最もお得ということになりそうです。
原材料価格の上昇や物流費の高騰などが原因で、平成31年4月から、各メーカーにより食品や飲料の値上げが発表されています。
大手乳製品メーカー各社は、牛乳やヨーグルト等の乳製品について、概ね2%~10%程度の価格改定を発表しています。一商品あたり、5円~10円程度の値上げになります。
また、コカ・コーラボトラーズジャパンが、大型ペットボトル入りの清涼飲料水の価格改定を発表しました(改定価格額は+20円)。特にコカ・コーラの価格改定は27年ぶりということもあり、メディアでも大きく取り上げられています。
各種調味料やサバ缶なども値上げが予定されており、市民の食卓に値上げの波が直撃するのではないかと危惧されています。
平成31年の4月は、平成の時代が終わることもあり、我々の暮らしを取り巻く環境にも様々な変化が見られます。
材料費・物流費などのコスト増加などの事情から、物やサービスの値段が上がってしまうのもやむを得ないかと思いますが、生活していくうえで必需品である食料品や、公的サービスに関する料金などは、必要最小限の値上げにとどめていただきたいものです。
出身地 大阪府豊中市
略歴 早稲田大学法学部卒
神奈川大学法科大学院修了
最高裁判所司法研修所修了後,弁護士登録
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出身地 新潟県加茂市
略 歴 新潟県立三条高等学校卒
新潟大学法学部卒
九州大学法科大学院修了
最高裁判所司法研修所修了後、弁護士登録
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