2016年8月発行
- 刑事手続きの流れ
- 弊事務所の弁護士五十嵐勇をご紹介いたします!
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弁護士法人美咲では、法務・税務関連のニュースや弊事務所の近況などを、ニュースレターとして不定期にお送りさせていただいております。
4回目の今回は、突然、ご自分やご家族が刑事事件の被疑者となってしまった場合でも慌てないように、あらかじめ知っておきたい刑事事件の流れについてご紹介します。
また、弊事務所の弁護士五十嵐勇を紹介させていただきます。
刑事手続きの流れ
逮捕(最長72時間)⇒勾留(最長23日間)⇒起訴⇒刑事裁判⇒判決が一般的な流れです。
突然の逮捕これからどうなる?
逮捕
逮捕は、最長72時間の身柄拘束です。その間に、警察から事件の送致を受けた検察官は、被疑者の身柄を解放するか、被疑者をさらに長期の身柄拘束である「勾留」するかどうかを判断します。
勾留
勾留は、最長23日間の身柄拘束がなされる可能性があります(多くは20日)。勾留期間中に、捜査機関は犯罪事実についての取り調べを進め、証拠を収集し、最終的に検察庁が被疑者に対してどのような処分をするかを判断します。
処分は①起訴猶予、②略式起訴(罰金)、③公判請求(起訴)の大きく分けて3通りあります。①起訴猶予や、②略式起訴(罰金)の処分になった場合には、身柄が解放されますが、③公判請求(起訴)された場合には、保釈が認められない限り、裁判が終了するまで身柄拘束が続きます。
刑事裁判
③公判請求、すなわち起訴された場合には、刑事裁判を受けなければなりません。日本の刑事裁判では、99%以上が有罪になるため、いかに公判請求を回避するかが重要になり、そのためには、早期から迅速な弁護活動をすることが大きなカギになります。
弁護人の役割
被疑者との接見
逮捕されている期間は、弁護士以外の一般人との接見は制限されることが多々あります。また、勾留後であっても、「接見禁止」という処分が付けられた場合には、被疑者は弁護士以外と接見することができません。弁護人は、被疑者に対して捜査への対処方法をアドバイスするとともに、外部の人に対して連絡をする等、被疑者の権利を守るために、必要に応じて接見を繰り返します。
被害者対応
弁護人が勾留期間内に被害者と示談を成立させることができれば、起訴を回避する可能性が高まります。早い段階で弁護人に依頼することができれば、より迅速な示談成立が期待できます。
検察官対応
被疑者に有利な証拠を集め、弁護人から検察庁に対して、処分を軽くするよう働きかけることもあります。
このように、刑事事件では、弁護士の果たす役割は大きく、弁護活動が処分の結果に影響することも多くあります。万が一、身近な人が逮捕されてしまった場合には、すぐに弊事務所に御連絡下さい。
弊事務所の弁護士 五十嵐(いからし)勇(ゆう)をご紹介いたします!
略歴
昭和62年に新潟県加茂市にて出生。
新潟県立三条高等学校、新潟大学法学部を卒業後、九州大学法科大学院を経て、平成24年に司法研修所に入所。平成25年に弁護士登録、弁護士法人宮本総合法律税務事務所(現在の弁護士法人美咲)入所。
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弁護士五十嵐勇Q&A
Q先生が弁護士を志したきっかけは何ですか?
法学部で法律を勉強していく中で、法学の奥深さを知り、また文章を書く仕事に興味があったことから、弁護士を志しました。最初の頃は、ドラマ「HERO」で木村拓哉演じる久利生検事にあこがれて検察官志望でしたが、幅広い分野の仕事ができる弁護士を目指すようになりました。大学院時代には研究職にも興味を持ちました。
Q担当している事件の中で、多い事件はどのような事件ですか?
交通事故、相続、破産、不動産関係の事件が多いです。
Q弁護士のイメージと現実の仕事との間に、違いはありますか?
華やかな業界という印象をお持ちの方が多いのですが、実際はとても地味です。仕事のほとんどは書面の作成や電話、メール対応のように思います。
Q弁護士として心掛けていることはありますか?
法律用語は難解なものが多いので、ご依頼者様との打合せの際には、平易な言葉を使うように気を付けています。
Q先生の趣味は何ですか?プライベートの時間は、どのようにして過ごされていますか?
サッカーが好きで、社会人リーグに参加しています。ポジションはサイドバックです。休日には、サッカーの練習や試合をしたり、ランニングや筋トレをして体づくりをしています。今一番欲しいものは、「体力」です。
また、昨年は、参加している社会人リーグの事情で、サッカー4級審判員の資格を取得しました。4級の資格は、一日講義を受けるだけで比較的簡単に取得ができるのですが、久々に資格のようなものを取得したので、なんとなくうれしい気持ちになりました。
Q最近気になったニュースは何ですか?
リオオリンピックの開幕です。アルビレックス新潟から急きょ鈴木武蔵選手が選ばれたので、とても楽しみですね。
Q最後に先生からメッセージをお願いします。
「弁護士にこんなこと相談していいのかな?」と悩まれる方が多くいらっしゃるのですが、ご自身が些細なことと思われることでも、まずは専門家にアドバイスを求めることが大切だと思います。いつでもお気軽にご連絡ください。
編集後記
突然、自分や家族・知人が刑事事件に巻き込まれることは、いつ起こるかわかりません。
また、昨今は複雑な特別法も多数存在することから、事業展開や会社経営の際に、自分でも気づかないうちに法律に違反してしまっていることがあるかもしれません。
刑事事件の通常の流れでは、起訴されてしまえば数カ月もの間身体拘束が続いてしまうこともあるため、早期の身柄解放を目指すには、弁護士の迅速な活動が不可欠となります。弊事務所では、迅速かつきめ細やかな弁護活動のために、刑事事件には基本的に複数の弁護士が対応致します。刑事事件でお困りの際には、是非速やかにご相談ください。
(弁護士 江幡 賢)