事案の概要
賃貸住宅にお住まいの方からのご依頼でした。この方は貸主から、突然、賃料を1か月当たり1万円増額すること、増額に応じることができない場合は立退きをすること等を書面で要求されました。
家族の生活等から引っ越しすることなどできないため、現在の賃貸借契約の内容で契約を更新したいというご要望から、弊所にご依頼されました。
弁護士法人美咲の活動
まず賃貸借契約の内容や相手方(貸主)の主張内容を精査したところ、賃料を増額する事情がなにも無いということを確認しました。昨今の値上げ報道等に影響を受けたのか、貸主は根拠なく値上げを求めたようにも思えました。
また、貸主による明渡しについても、更新拒絶事由に該当する事情はなにも確認ができませんでした。
そこで、賃料の増額請求および明渡請求に対して全面的に争う旨記載した書面を送付しました。
貸主からは反論のような書面が届きましたが、法的な根拠はなく、全てこちらで反論を行いました。
すると、貸主からの賃料増額請求や明け渡し請求は止み、無事、賃貸借契約を従前の条件のまま更新することができました。
担当弁護士の所感
貸主の主張を全て退けることができ、依頼者の平穏な生活を維持できたことは大変良かったです。(担当弁護士 五十嵐勇)
掲載日2025年12月23日